高血圧と運動

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■ 高血圧と運動 ■

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生活改善(運動)
 現代人の肥満は、食べすぎとともに、運動不足が大きく関わっているから、太っている人はたいてい運動不足だといえるね。ふだんからからだをよく動かす習慣のある人には、肥満の人が少ないし、コレステロールや中性脂肪などの血清脂質も適正で、心血管病の危険因子が少ないんだよ。また、運動によってインスリンのはたらきが改善されるから、糖尿病になりにくくなる効果もあるんだよ。
 ふつう、運動をしている最中は血圧が上がる。ぽかぽかと暖かくなって、ほっぺたがカッカッとしてくるのは、血液循環がよくなって、血流量も増しているためで、この時には血圧が上がっている。
 ところが、一般的には運動習慣のない人の血圧のほうが、運動習慣のある人にくらべて高くなっているんだ。そして、酸素をたくさん使う運動(有酸素運動)は、長期間くり返して続けると、血圧を下げる作用があることがわかっている。
 勧められる有酸素運動は、ウォーキングや軽いジョギング、平らなところでのサイクリング、ゆっくりと長い距離を泳ぐなどだよ。こうした運動を継続して行うと、長期には、高血圧の人は収縮期も拡張期も血圧が下がってくるんだよ。

ストレス・急激な温度変化
 「そんなに怒ると血圧が上がるよ」などとよくいわれるね。怒り、悲しみ、緊張が続く、つらい体験などによるストレスを「情動的ストレス」というんだ。情動的ストレスは血圧を上げるという報告がある一方、ストレスと高血圧の関係を証明できなかったという報告も多くあるんだ。でも、情動的ストレスが、少なくとも一時的に血圧を上げることは間違いない事実だし、私たちはそれを経験的にも知っているよね。
 だから、高血圧の予防には、かかったストレスはなるべく早く解消し、心身ともにリラックス状態にもっていったほうがいい。入浴、アロマテラピー、マッサージ、好きな音楽を聴く、好きな花を買ってくる……なんでもいいから、自分なりのリラックス法を見つけて実行するといいね。
 寒さが血圧を上げることは、多くの研究や調査で明らかにされているんだ。季節による血圧変動を見ると冬に高くなっているし、心血管病による死亡率も冬にいちばん高い。だから高血圧の人は、冬の寒さを避ける努力をしなければならないね。居室はだれでも暖かくするだろうけれど、廊下やトイレ、浴室も十分に暖かにし、部屋ごとの温度差を少なくしたいね。お風呂は、熱い湯を避けて長湯をしないこと。室温は20℃ぐらいにして、38〜42℃くらいの湯に5〜10分間入るにとどめた方がいいね。高血圧の人は、冷水浴やサウナはいけないよ。




血圧低下のための目標として
成人の肥満者(BMI≧25.0)の減少を目指しています。
20〜60歳代男性 24.3% 15%以下
40〜60歳代女性 25.2% 20%以下

運動習慣者の増加を目指しています。
男性 28.6% 39%
女性 24.6% 35%





いけない運動
重量上げや懸垂などのように、筋肉が収縮したまま動かないような運動は、息を詰めてする無酸素運動なので、高血圧の人にはたいへん危険なんだ。
 またゴルフは、自然のなかでよく歩くので運動としてはよいのだけれど、パターなど最後に勝敗が決まるときには血圧が驚くほど上がるんだよ。人と勝敗を争うスポーツは高血圧の人には向いていない。競争せずに、マイペースで楽しんで続けられる運動であることが大事だね。


運動量の増やし方
運動といっても、スポーツや、運動らしい運動をしなければならないってわけじゃないんだよ。からだを動かすことがすなわち運動だ。だから、家事が好きでクルクルとよくからだを動かしている人は、よく運動をしているということになる。とくに、掃除は運動量が多い。お風呂の浴槽や床を洗ったり、廊下の雑巾がけ、床のワックスがけなど30〜40分もやれば、運動量は十分だし、家の中はきれいになるし、一石二鳥だね。
 もう一つは、歩数を増やすこと。近所に行くのに自転車や車に乗って行ったら、せっかくの運動チャンスがふいだ。駅やデパートなどでは2〜4階ならエスカレーターやエレベーターを利用せず、できるだけ階段を使う習慣をつけるといいね。通勤途中で1駅分歩くのを続けて、血圧を下げた人もいるよ。


運動の注意
高血圧の予防・改善に運動がいいといっても、やってはいけない人もいるんだ。だから、かかりつけ医に相談したり専門的な、「運動OK」のお墨付きをもらってから始めるようにしよう。
まず、重症高血圧の人、それからすでに心臓や血管に病気が起こっている人、とくに、心不全、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳卒中などの心血管病がある人は、運動中の血圧上昇によって発作が起こる可能性があるので、厳重注意だよ。
 また、腎臓に機能障害がある人も運動が制限されることがあるから、主治医に運動してもよいかどうかを相談する必要があるんだ。
 運動OKといわれて始めることになったとき、毎日の運動を始めるときに注意することは、かならずウォーミングアップをしっかりすること。からだを温めて運動への準備をするとともに、ケガを防ぐ効果もあるんだよ。その運動をするときによく使うからだの部分を、ストレッチで伸ばすのが基本だ。ウォーキングのような軽い運動でも、甘く見ないでストレッチを十分に行ってからスタートしよう。


運動量の目安
高血圧の改善や予防など、健康のために運動をするときには、1週間に1回まとめて長い時間やるよりも、1日30〜45分ぐらい行うことが勧められるんだ。無理して長くやらずに、続けることが大事なんだよ。
 従来は、たとえばウォーキングなどでも、1回に20分以上まとめてやらないと運動効果はないと考えられていた。だけど最近では、細切れであってもやりつづけることが大事だといわれている。だから、早歩きを通勤時の往復に10分ずつ、昼休みに15分やれば、りっぱな運動になるんだ。このような軽い運動でも、続けると10週間ぐらいで半数の人が収縮期血圧で20mmHg以上、拡張期血圧10mmHg以上の降圧効果が認められるそうだよ。
 運動の強度も、強すぎないことが重要だよ。強い運動よりも、息が軽くはずむぐらい(最大酸素摂取量の50%程度)の運動がいいんだ。強い運動は運動中の血圧がよけいに上がるし、つらいので長続きしにくいという問題もあるからね。安全で長続きしやすい、軽い運動が勧められるというわけだ。

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